©Zhu Yumeng_RAU
10月13日まで開催される「大阪・関西万博」。大屋根リングや一部パビリオンでは、会期終了後の建物の再利用について検討されていますが、「オランダパビリオン」は淡路島に移設されることが決まったそうです。
大阪府大阪市此花区夢洲中1
循環型コンセプトのオランダ館、エネルギーに関する新技術などを紹介
画像:大阪・関西万博公式サイトより
大阪・関西万博では、世界各国が「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、持続可能な国際社会の共創を目指してさまざまなパビリオンを展開しています。
「オランダパビリオン」は、共に分かち合い、新しい価値を生み出すこと「コモングラウンド(共創の礎)」をテーマにパビリオンを出展。オランダ生まれのキャラクター「ミッフィー」がパビリオンのキッズアンバサダーを担当しています。
オランダパビリオン「A New Dawn‐新たな幕開け」
画像:大阪・関西万博公式サイトより ©Plomp
建物の中心には球体があり、持続的に利用可能なクリーンエネルギーと日の出を表現。パビリオン内では、クリーンエネルギーを水から生成する新技術を紹介しているそうです。
再利用可能な素材で設計された「循環型のパビリオン」をコンセプトにしています。
オランダ館設計・建設担当とパソナグループが淡路島に移築予定
オランダ館は万博閉幕後、淡路島に本社機能の一部を置くパソナグループが、オランダ館の設計・建設を担当したコンソーシアムAND BVと共に淡路島に移築するそうです。
パソナグループは、淡路島でバーチャル島民制度や、ハローキティをテーマにした施設「HELLO KITTY APPLE LAND」などを手がけている企業です。万博でもパソナ館こと「PASONA NATUREVERSE」を出展しています。
最近ではモダンそば割烹のお店をオープンすることを発表していました。
移築後のオランダパビリオンの使用用途については、今後協議を進めていくそうです。
日本経済新聞の報道によると、パソナグループ役員は「オランダの芸術や文化とかけあわせた施設を造りたい」と考えているみたい。また設計を担当した建築家のトーマス・ラウ氏は「当初から再利用を想定し、溶接を使用せず全てネジを用いて組み立てた。資材価値を下げずに解体して運ぶことができる」とコメント。淡路島への移築後もオランダ館そのままの姿で見られるかもしれませんね。
◆関連リンク
・オランダパビリオン | EXPO 2025 大阪・関西万博 – 公式サイト
このみ
花や夕焼け空を眺める時間が好きです。
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